メルマガ 2026/9/3号

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 おすすめ楽譜・音楽書

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■■「フランス・オルガン楽派の父」の代表作
ティトルーズ:オルガンのための教会讃美歌(第2版、1624)(出版譜ファクシミリ)

ジャン・ティトルーズ(1563頃-1633)はルーアン大聖堂のオルガニストとして活躍し、「フランス・オルガン楽派の父」とも称されます。この曲集は16世紀半ば以来途絶えていたフランスの本格的ンオルガン出版譜の先駆けとなったもので、1623年にパリで出版され、翌年誤植等を修正して再版されました。特に有名な「来たれ、創造主なる聖霊よ」を含む12曲の賛歌が収録されています。奇数番目の節をオルガンが演奏し、偶数番目を聖歌隊やカントルが歌うという、当時の典礼に沿った交互演奏形式をとっています。


■■グラズノフ:交響曲第7番ヘ長調 op. 77「田園」(スコア)

「田園」というタイトルは正式のものではありませんが、ベートーヴェンの「田園」と同じ調で、第1楽章の主題が似ていることからこう呼ばれます。1901年から02年にかけて作曲された作品で、穏やかで美しい旋律とロシア的な重厚さとを併せ持つ魅力的な作品です。


■■グラズノフ:春, op. 34: 音楽による絵画(スコア)

1891年に作曲された単一楽章の管弦楽曲(音楽的絵画)。ロシアの長い冬の後に訪れる、穏やかで美しい春の情景や喜びが、グラズノフ特有の温厚で魅力的な旋律と、色彩豊かな管弦楽法によって魅力的に描かれています。なお、バレエ音楽「四季」の中の「春」よりも前に独立して書かれた、まったく別の曲です。


■■グラズノフ:バレエ音楽「四季」op. 67(スコア)

ロシアの豊かな自然を音楽と踊りで表現した華麗な作品で、古典バレエの名作です。19世紀ロシア・バレエの黄金期を築いた振付家マリウス・プティパの依頼によって作曲されました。明確なドラマやストーリーを持たず、季節の移り変わりや自然の情景を擬人化した精霊、妖精やバッカスなどの踊りで構成されています。ヴィヴァルディなどは「春」から始まりますが、この作品は「冬」から始めることで、暖かい春や収穫の秋の喜びを、より鮮明に引き立てています。


■■ヴァインベルク:ヴァイオリン・ソナタ第3番 (1947)

1947年、ヴァインベルク(1919-1996)20代後半の作品。ユダヤ人であったヴァインベルクは、1939年にナチスから逃れてソ連に移住したものの、この頃スターリン政権のもと、非常に不安定な立場にありました。この作品は、彼のソナタの中でも最もドラマチックで民俗的な色彩が濃い名作といえるでしょう。第3楽章では、親友のショスタコーヴィチのピアノ三重奏曲第2番のフィナーレと同様、フレイラハスというユダヤ風の舞曲様式(ユダヤ人のプライベートパーティーや祝賀会で披露される活気あふれる、あるいは狂気を帯びた歌や踊り)を用いています。


■■ドヴォルザーク:夜想曲ロ長調 op. 40, B 47(スコア)

夢見るような美しさと静けさに満ちた、弦楽合奏のための名作です。最初は1870年の弦楽四重奏曲第4番の第2楽章「アンダンテ・レリジオーソ」として作られ、それを基に、元は5楽章形式だった弦楽五重奏曲第2番の第2楽章になり、それを削除・独立させて弦楽合奏用にしたのが本作品です。


■■ドヴォルザーク:フス教徒:劇的序曲 op. 67, B 132(スコア)

チェコの歴史と愛国心に満ちた意欲作。1883年プラハ国民劇場の再建記念式典のために依頼されたものです。15世紀のフス戦争でフス派の兵士たちが歌った軍歌「なんじら神の戦士たち」と、チェコの古くからの守護聖人を称えるカトリック側の「聖ヴァーツラフのコラール」という2つの重要な旋律が使われています。かつて敵味方に分かれていた2つの旋律を曲中で激しく交錯させ、最後にそれを融合させてチェコ民族の偉大な勝利と団結を描き出す仕掛けになっています。なお、このフス派の軍歌(コラール)はスメタナの「わが祖国」でも使われています。


■■ゲルエ:何という冒険!(フルート)

小さなドローンを飛ばすという冒険をフルートとギターで巧みに表現した、初級の終わり程度の小品連作。ギターもやさしいので気軽に楽しむことが出来るでしょう。


★☆アカデミア出版の既刊より☆★ 
■■モーツァルト愛好者、フランス・パリ愛好者 必読!
澤田義博 著「パリのモーツァルト」

他に類を見ないモーツァルトを軸とした「パリ音楽案内」であり、パリを軸としたモーツァルト論です。
読者をモーツァルトやナンネルが訪れた18世紀後半のパリにご案内。メガバンクのパリ支店長だった著者が足を棒にしてパリ中を歩き回り、モーツァルトの足跡を捜し歩いて得た発見や考察が生き生きと綴られています。

 

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