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第29回≪アルベール・ルーセルの「バッコスとアリアーヌ」とアンニバーレ・カラッチの「バッカスとアリアドネの勝利」≫
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おすすめ楽譜・音楽書
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■■ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第10番変ホ長調 op. 51, B 92(スコア)
1878年の末から翌年初めにかけて書かれた、民族色が色濃く反映された作品で、メランコリックな第2楽章「ドゥムカ」は特に印象的。ドヴォルザークの室内楽曲の名作群の出発点ともいえる作品でしょう。底本となった初版譜での編集者の変更はおおむね妥当とはいえ、いくつかの音高・リズムの変更が見られ、それらは自筆譜と照合して慎重に検討されています。
■■ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第11番ハ長調 op. 61, B 121(スコア)
堂々とした風格と多彩な表現が見られる第1楽章、夢見るような第2楽章、各楽器の活き活きとした対話が特徴的な第3楽章、力強い推進力と軽妙さを兼ね備えた終楽章、といずれの楽章も見事な、ドヴォルザーク円熟期の名作。民族色よりもドイツ的な、緻密な構成が前面に出ていることも大きな特徴でしょう。このヘンレ版では、初版スコアを基礎に自筆譜などと照合し、デュナーミクの問題点、音の誤りなどを正しています。
■■ミュラー(ジャン・ミシェル):12のオーボエ・ソナタ(初版譜ファクシミリ)
ドイツの作曲家ヨハン・ミヒャエル・ミュラー(フランス名ジャン=ミシェル・ミュラー)(1683-1743)によるこの曲集は、後期バロック音楽におけるオーボエの重要性を伝える貴重な作品です。1712年頃にアムステルダムのエティエンヌ・ロジェ社から出版されました。「協奏的オーボエ」とアンサンブルという編成ですが、アンサンブルは管楽器編成(オーボエ2、タイユ [テナー・オーボエ]、通奏低音)と弦楽器編成(ヴァイオリン2、ヴィオラ、通奏低音)のいずれでも演奏可能です。
■■シューベルト:付随音楽「キプロスの女王ロザムンデ」より(ピアノ)
弦楽四重奏曲にも登場する、有名な間奏曲第3番をはじめとする名旋律の、アレクサンドル・タローによるピアノ編曲。技巧的なパラフレーズではなく、おおむねオーソドックスな編曲です。
収録曲:1. Andantino バレエ音楽第2番; 2. Allegro 「魔法の竪琴」序曲(「ロザムドヴォルザークのンデ」序曲)主要主題 Allegro vivace の自由な編曲; 3. Andantino 間奏曲第3番; 4. Allegro molto moderato 間奏曲第1番(以上4曲は切れ目なく続きます)
■■シューベルトの交響曲のピアノ編曲版
♪シューベルト:交響曲第7(8)番ロ短調 D 759「未完成」(ピアノ)
ドイツのピアニスト・作編曲家・指揮者であるリヒャルト・クラインミヒェル(1846-1901)による編曲です。クラインミヒェルは、ベートーヴェンの多くの序曲のピアノ編曲やワーグナーなどのオペラのヴォーカル・スコアの作成も手掛けています。
♪シューベルト:交響曲第8(9)番ハ長調 D 944「グレート」(ピアノ)
オランダ出身のロマン派の作曲家ヤン・ブランズ・ブイス(1868-1933)によるピアノ編曲です。彼はオペラや室内楽で作曲家として当時大成功を収めるとともに、シューベルトやベートーヴェンの交響曲全曲をピアノに編曲しています。
★ローゼンブラットのピアノ作品
■■ローゼンブラット:ピアノ・ソナタ第1番
ローゼンブラットの作風の原点ともいえる独創的なピアノ作品で、古典的なソナタ形式を土台として、ロマンティック・モダン・ピアニズムの伝統と、洗練されたジャズを融合させています。クラシックの重厚さとジャズのグルーヴ感が交錯する、非常にテクニカルで聴き応えのある一曲です。
■■ローゼンブラット:ピアノ・ソナタ第3番「ロマンティック」
ハーモニーを中心にジャズの手法を取り入れた作品で知られるアレクサンドル・ローゼンブラット。「ロマンティック」という副題の通り、抒情的でロマンティックな美しいメロディと、ジャズ特有のクールで都会的な響きが交錯します。
本格的なジャズ・スタイルの技巧的な作品で人気を集めているアレクサンドル・ローゼンブラットがリスト生誕200年を記念して書いた作品です。ハンガリー狂詩曲第2番が第6番に変わり、すぐに12番になる。「ドン・ジョヴァンニ」、「ラ・カンパネッラ」が現れたかと思うと、狂詩曲第2番が今度は12番と同時に鳴り響く、といった変幻自在の、聴くには楽しい、弾くには手強い作品です。
■■ローゼンブラット:白鳥の湖:チャイコフスキーの組曲の主題による組曲=幻想曲(ピアノ)
白鳥の湖がポップでスリリングなピアノ曲になりました。ウェブ上で 'Rosenblatt', 'Swan Lake' で検索すると被献呈者ニコライ・トカレフによる演奏が見つかるはずです。
収録曲:Naple Dance; Adagio; Dance of the Little Swans; The Main Theme; Black Swan. Pas de deux
★☆アカデミア出版の既刊より☆★
■■フランス・バロック音楽の愛好家にもおすすめ
ルソー:ヴィオル概論(関根敏子、神戸愉樹美 共訳)
著者ジャン・ルソー(1644-1699)は、パリで音楽とヴィオルの教師として活躍し、数冊の著作と作品を出版しています。この「ヴィオル概論」は、マレやフォルクレ等の傑作を演奏したり、当時の理論を理解するための貴重な資料です。また単なる原書の翻訳にとどまらず、当時のフランスを中心とした時代背景や音楽理論を解説した付録が訳者によって加えられており、17世紀フランス音楽全般の理解にも役立つでしょう。