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おすすめ楽譜・音楽書
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■■ラスクー:オルガン技法についての理論的、実践的試論(初版譜ファクシミリ)
パリのサン=テティエンヌ=デュ=モン教会のオルガニストであったラスクーが、長年の経験をもとに執筆したもので、当時のオルガニストによる「即興演奏」の形式や様式が楽譜の形で具体的に書き残されており、当時の大演奏家たちがどのように教会で演奏していたかを知ることができる第一級の史料です。全体は大きく「理論編」と「実践編(楽曲)」に分かれていて、理論編では19世紀初頭におけるレジストレーション、タッチ、音律などについて具体的に記述され、実践編では20数曲の多彩なオルガン曲が収録されています。
■■ニールセン:交響曲第4番「不滅」op. 29(大型スコア)
ニールセン最高傑作の大型スコアです。第一次世界大戦という人類の破滅的な危機に直面したニールセンは、国家や政治ではなく、あらゆる生命の本能に宿る「決して消し去ることのできない生への渇望」を、オーケストラの圧倒的なエネルギーとして音楽化しました。連続して演奏される約35分の単一楽章ですが、伝統的な交響曲の4楽章に相当する4つの部分に分かれています。第4部分で2対のティンパニが互いに激しく強打し合う壮絶なバトルが最大の聴き所。見やすい大型スコアをお勧めします。
ニールセンの最後の交響曲で1925年に完成しました。これまでの大編成のオーケストラがぶつかり合う劇的でエネルギーに満ちた様式ではなく、室内楽のようにそぎ落とされた透明なテクスチュアを目指しています。初演時はこれまでのニールセンの力強い作風とあまりに異なるため、聴衆や批評家を困惑させましたが、現在ではショスタコーヴィチらの先駆ともいえる近代の孤独やアイロニーを先取りした、先見的な名作として高く評価されています。
■■ニールセン:交響曲第3番「広がりの交響曲」op. 27(スコア)
1910-11年の作品で、副題の「広がりの」とは「人間の精神的な視野や可能性の広がり」を指すとのことです。ニールセン特有の高く晴れ渡った青空のような澄み切った響きと、生命力あふれる躍動感があり、かれの交響曲の中でも特に親しみやすい作品です。また、第2楽章で彼の交響曲で唯一、声楽(ソプラノとバリトンの独唱)が導入されているのが大きな特徴でしょう。独唱者はオーケストラの後方に配置され、歌詞はありません。こうして人の声がオーケストラに溶け込み、神秘的で美しい効果を生み出しています。
新ブラームス全集 V/5 に基づく小型スコアです。普仏戦争(1870-71年)におけるドイツの勝利とそれに伴う統一ドイツの誕生を祝して作曲された、バリトン独唱、2群合唱(混声8部)と管弦楽のための作品です。特に対位法書法においてヘンデルから多くを学んだ、充実した作品といえるでしょう。両大戦のドイツの敗北という歴史的経緯を経て演奏機会は少なくなりましたが、もっと注目されるべき隠れた名曲です。
モスクワ音楽院の学生時代に、対位法のクラスの課題としてアントン・アレンスキーから出された主題を使って書かれた作品。習作ながら随所にラフマニノフらしいロマンティックな情緒にあふれ、若き日の才気にあふれる作品です。従来も「小品」や「カノン」という名で出版されていましたが、2003年に紛失していた1枚の自筆譜が発見されました。なんとこれまで前半部分と終わりの8小節とをくっつけていて、曲全体の半分以上が欠落していたことに誰も気づいていなかったのです。同じ主題によるアレンスキーの「フゲッタ ニ短調」も収録。
「展覧会の絵」だけじゃないムソルグスキーの個性的な作品から、「涙」、「瞑想」をはじめとする初級の後半から中級向けの名曲がまとめられています。
収録曲:Pictures from Crimea クリミアの映像 (In the Southern Shore of the Crimea クリミア南岸で; Capriccio 奇想曲); Meditation 瞑想; A Tear 涙; The Seamstress 紡ぎ女; In the Village 村で; Children's Games 子供の遊び; From 'Memories of Childhood' 「子供の頃の思い出」から (Nurse and I 乳母と僕; First Punishment 初めての御仕置); Reverie 夢; La capricieuse 気まぐれな女
アンドレ・カプレによるピアノ連弾編曲。カプレはドビュッシーの友人で、「私のインクを一番理解してくれる男」と称されるほどの理解者でした。カプレは「子供の領分」や「月の光」のオーケストラ編曲でも知られており、本作品においても、「ジーグ」のオーケストレーション(異論もあり)や校正を手伝い、1913年の全曲初演を指揮しています。
★☆アカデミア出版の既刊より☆★
■■眺めるだけで楽しい写真集
八代 みゆき:歴史的写真に見る作曲家たちのポートレート
ロッシーニ、ブラームス、チャイコフスキーらロマン派の作曲家から、ストラヴィンスキー、メシアン、ブーレーズら20世紀の作曲家まで、1860年代から1960年代までの、作曲家231人の肖像写真271枚を収録。若いころのブルックナーやクララ・シューマンなどの珍しい肖像写真も含まれています。
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★好評連載中!ブルー・アイランド先生の「音と絵の交叉点」最新号
第29回≪アルベール・ルーセルの「バッコスとアリアーヌ」とアンニバーレ・カラッチの「バッカスとアリアドネの勝利」≫