メルマガ 2026/8/13号

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 おすすめ楽譜・音楽書

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■■ワイルドによるラフマニノフ歌曲のトランスクリプション
ピアノの巨匠アール・ワイルドによるピアノ独奏用のトランスクリプション。ワイルドは19世紀のヴィルトゥオーゾの伝統を引き継いだことを自負しており、トランスクリプションや編曲を好んで演奏しました。その中にはラフマニノフの歌曲14曲も含まれています。

ラフマニノフ/ワイルド:夜の静けさに(ピアノ)

原曲は、ラフマニノフ初期の歌曲「6つのロマンス」op. 4の第3曲です。

ラフマニノフ/ワイルド:春の悲しみ(ピアノ)

原曲は、「12の歌曲」op. 21の終曲です。


■■ハンドシュキン:ロシアの歌による変奏曲(初版譜ファクシミリ)

ハンドシュキン (1747-1804) は、ロシア最初のヴァイオリンのヴィルトゥオーゾと称される、18世紀ロシアを代表する宮廷音楽家・作曲家です。農奴の出身でありながらイタリアの高度なヴァイオリン奏法を学び、ロシアの民族的な感性を融合させた先駆者として知られます。この作品は、ロシア民謡を主題としてヴァイオリンの技巧を凝らして展開していく変奏曲集で、当時高い人気を博すとともに、ロシアの器楽の発展の上で重要な位置を占めています。


■■「亡き王女」はどちらの版を使う? 両方揃える?
ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ(ピアノ)

広範な源泉資料を検討した、この作品では初めての「本格的な」校訂版といえるでしょう。楽譜資料はもとより、作曲者自身によるピアノ演奏の録音、作曲者の助言の下で収録された管弦楽版の録音なども副次的な資料として検討されています。この作品の題名を巡る、「同じ子音が連続する面白さを狙った」という作曲者の発言の真意は? この問題に関しては本書の序文で引用されているラヴェルがコルトーらに語った、「私の音楽を解釈などしてほしくない…」以下の発言が参考になるでしょう。その他、テンポについても興味深い情報が掲載されています。(ベーレンライター版)

ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ(ピアノ)

ラヴェルの初期作品の中でも特に人気が高い「パヴァーヌ」にヘンレ版が登場しました。ラヴェルが所蔵していた初版譜を一次資料として広範な資料を調査しています。序文では、メトロノーム値の大幅な変更は作曲者生前の再版での変更でなされたものの、いささか疑問の余地があることが指摘されています。また、序文では被献呈者、ポリニャック大公妃と、先鋭的な芸術家が集まった彼女のサロンについても触れられています。なお判型は通常のピアノ楽譜と同じ縦31㎝が採られています。運指はパスカル・ロジェ。


■■モーツァルトのピアノ協奏曲の原点
1767年7月、モーツァルト11歳の時にザルツブルグで作った作品。自筆譜はクラクフのヤギェウォ大学図書館に所蔵されています。ピアノ協奏曲第1番~第4番は他の作曲家のソナタなどの編曲で、それによって協奏曲の作曲を習得したのでしょう。また、これらの原曲は、主にパリで出版されていて、モーツァルトが1764~64年のパリ訪問中に出会ったと考えられています。モーツァルト最初期の珍しい楽譜です。

モーツァルト:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調:ライネッケ版(2台ピアノ・リダクション)

第1楽章と第3楽章はラウパッハのヴァイオリン・ソナタ、第2楽章はショーベルトのソナタが原曲です。

モーツァルト:ピアノ協奏曲第3番ニ長調:ライネッケ版(2台ピアノ・リダクション)

第1楽章はホーナウアーのソナタ、第2楽章はエッカルトのソナタ、第3楽章はC.P.E.バッハの小品「ボヘミア人」を原曲としています。


■■フリーデマン・バッハの原典版スコア
バッハ(ヴィルヘルム・フリーデマン):シンフォニア ニ短調 Fk 65(大型スコア)

ヴィルヘム・フリーデマン・バッハ全集6に基づく演奏譜。深く憂鬱で情熱的な美しい作品です。編成は2フルート、弦楽、通奏低音。抒情的な旋律、父親譲りの対位法と感情の激しい揺れ動き(多感様式)を併せ持つ、彼の代表作の一つです。ハレ時代の1758年にフリードリヒ大王の誕生日を祝うために書かれたカンタータと関係があるという説もありますが、校訂者のウォールニーは、自筆譜の研究などからドレスデン時代(1733-46)の作品だとしています。

バッハ(ヴィルヘルム・フリーデマン):シンフォニア ニ長調 Fk 64(大型スコア)

ヴィルヘム・フリーデマン・バッハ全集6に基づく演奏譜。ハレ時代の1750年代半ばに作曲され、カンタータ「これぞイエスの受難の力の現れし日」の導入曲として使われました。編成は、2フルート、2オーボエ、ファゴット、2ホルン、弦。管楽器は第1、第3楽章はオーボエとホルン、第2楽章はフルートのみが用いられており、明るい両端楽章と穏やかな中間楽章との対照が鮮やかで、ドラマティックな構成になっています。


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