メルマガ 2026/8/20号


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 おすすめ楽譜・音楽書

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■■シューマン(ロベルト):ユーゲント・アルバム op. 68(ピアノ、初版譜ファクシミリ)

1848年9月、シューマンは長女マリーの7歳の誕生日に、手書きの楽譜「クリスマス・アルバム」をプレゼントしました。以前から子供のための良質なピアノ教材の必要性を感じていたシューマンはこれを拡大し、同年12月に43曲からなる「子供のためのアルバム」を出版します。ただ扉には「40曲」と誤った数字のまま印刷されました。また、ルートヴィヒ・リヒター (1803-1884) による、収録作品(楽しい農夫、春の歌、収穫の歌、ミニョンなど)を象徴する美しい銅版画のイラストが掲載されています。


■■ベルビギエ:カヴァティーナ op. 110(フルート・アンサンブル、初版譜ファクシミリ)

フルート教則本の定番の一つ、「18の練習曲」などで知られるベルビギエ(1782~1835)は、19世紀初頭にフランスで大活躍したフルート奏者・教育者・作曲家で、200以上の作品を残しました。彼はヴァイオリンやチェロも演奏し、和声学にも秀でていたこともあり、生徒たちに和声を探求するよう指導していました。この3本のフルートのための作品は、1830年以降にロンドンで出版されたもので、第1フルートが華やかなソロパート、第2、第3フルートが伴奏を担当していますが、伴奏パートにも美しいハーモニーの工夫が凝らされています。


■■モーツァルト:パントマイムのための音楽:シュニトケによる再構成版(スコア)

第1ヴァイオリンだけが不完全に残されている「パントマイムのための音楽」をクレーメルの求めに応じてシュニトケが自由に再構成したものです。原曲は弦楽4部ですが、ここではFl,Cl,Perc,Org,3Vn,Va,Vc,CBという編成が採られ、残されている素材はヴァイオリンに限らず、随所で他の楽器に振り分ける、という風に復元ではなく、現代的な娯楽としてモーツァルトの音楽が甦っています。原曲の台本は残っていませんが、各曲の題名をもとに典型的なコンメ―ディア・デッラルテをなぞって復元したモスクワでの上演に沿った粗筋が巻末に示されています。


■■モーツァルト:協奏交響曲ト長調:「ポストホルン・セレナード」第3,4楽章に基づく(スコア)

「ハフナー交響曲」の初演として知られる1783年3月23日、ブルク劇場(ウィーン)での演奏会。ヨーゼフ二世も臨席して大成功を収めたこの日のプログラムの中頃に置かれていたのが「ポストホルン・セレナード」に基づく小さな協奏交響曲でした。セレナードとの違いはわずかですが、協奏交響曲としては1960年代に見出された手稿譜に基づく本書が初出版です。なお、表紙とタイトル・ページでは誤って 'D-Dur' と標記されています。


■■コンヴァース(フレデリック):不思議なトランペット吹き op. 19:ホイットマンの詩による幻想曲(スコア)

管弦楽曲やオペラを中心に活躍したアメリカの作曲家、フレデリック・シェパード・コンヴァース(1871-1940)。彼の作品は生前、アメリカでは広く演奏されていましたが、死後は忘れられ、作品のほとんどは絶版になっていました。21世紀に入ってから、親しみやすく、ダイナミックな管弦楽曲を中心に録音や復刻版がリリースされるようになりました。「不思議なトランペット吹き」はアメリカの詩人、ウォルト・ホイットマンの同名の詩に触発された3管編成オーケストラのための交響詩で、ニューグローヴ第2版は彼の最良の作品として言及しています。


■■マルカンドレ・アムランのピアノ作品
アムラン:シャコンヌ(ピアノ)

ハルトムート・ショック(ドイツ在住のアルカン協会員)の委嘱により委嘱者の娘、エリーザベトに捧げられた作品で、E-S-C-H の音名象徴(S はEs とは限らない)が用いられていることが楽譜中にはっきりと明示されています。上級向け。楽譜中に記載の演奏時間は8分30秒。

アムラン:オン・ザ・ショート・サイド:小品詰め合わせ(ピアノ)

未出版または受注生産だった小品12点の曲集。アンコール曲にお薦めです! 
収録曲:2 Short Studies; Etude Fantastique on Flight of the Bumblebee; Cadenza for 2nd Hungarian Rhapsody; No choice but to run (Prelude. 1995); Petit Adagio (Glazunov, The Seasons); Petite page d'album; Little Nocturne; Suggestion Diabellique: Meditation on 'Laura'; The Minute Waltz in Seconds (Chopin); Chopin. 3 Etudes pour la Methode de Moscheles, No. 1 (arr. Godowsky, Completed by Hamelin); My feelings about chocolate

アムラン:主題と変奏:キャシーの変奏曲(ピアノ)

作曲者の夫人、キャシー・フラー(作曲時は婚約者)に触発され、彼女のために書いた主題と3つの変奏にアンヴォワ(反歌)が続く10分半のピアノ曲。バッハ、ベートーヴェン、シューマンの作品からの反映が見られるようで、特に第3変奏には、キャシーのお気に入りであるベートーヴェンのソナタ op. 109 からの引用が見られます。

アムラン:パヴァーヌと変奏:アルボーの「わが人生を捕らえた麗しの人」による(ピアノ)

ミュンヘン国際音楽コンクール2014の委嘱作品で、同コンクール(セミファイナル)の課題曲でした。トワノ・アルボーの「わが人生を捕らえた麗し人」(『オルケソグラフィー』より)を自由に改変した主題と7つの技巧的な変奏曲です。演奏時間は11分。なお、作品自体はエマニュエル・アックスに捧げられています。


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