後期作品を連想させる作品番号が付いていますが、実際には青年期の作品で、ベートーヴェンのウィーン到着(1792年11月)以前にボンで書かれ、1793年に改訂されています。手稿譜では 'Parthia' と書かれていたようにパルティータあるいはセレナードのような娯楽音楽の系譜に属する作品で、変ホ長調でも雄大な交響曲や協奏曲とは異なるのびやかな音楽が繰り広げられています。なお、ベートーヴェンはこの作品に大幅に手を加えて弦楽五重奏曲 op. 4 を1795年に作曲しています。
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