KV 361(370a) はその規模、編成ゆえに当時から様々な編曲を生み出してきましたが、ここにご紹介するクリスティアン・フリードリヒ・ゴットリープ・シュヴェンケ(1767-1822)の五重奏編曲はその中でも珍しい全曲版(七楽章)です。さらに注目すべきことに、第2メヌエットには原曲にはない第3トリオが含まれています。これをモーツァルトの真作ではないと見る向きも多いのですが、シュヴェンケの没後に刊行された彼の蔵書目録には「グラン・パルティータ」の自筆譜も含まれていますので、今日では見失われた資料に基づいている可能性も考えられるでしょ
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