「われらがイエスの四肢」は1680年の受難節のために書かれた1時間弱、とはいえブクステフーデの全作品中でも最大規模の大曲です。作品は足、手、膝…と十字架上のキリストの身体各部をいとおしむ七曲のラテン語カンタータからなっています。各曲は器楽による序奏(ソナタ)、コラール(コンチェルト)、アリア(重唱)、再びコラール、という構成です。高度に洗練された書法の中に垣間見られる濃密な表現が聴く者を惹きつける作品として1980年代以降、盛んに演奏、録音されています。
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