映画「耳に残るは君の歌声」(2000. 英仏合作)の音楽からの演奏会用ヴァージョンです。子守歌は憂鬱な雰囲気の中にも多彩な表情を見せるソプラノに各楽器が絡んでいきます。クラリネットを中心に各楽器がメリスマ風の旋律で低回するドイナはルーマニアの農民由来の民族音楽ですが、ここではクレズマー音楽に移入された形態です。ドイナの後半は急速なギャロップへと移り、クラリネットやヴァイオリンに息の長いピッチ・ベントが登場し、熱狂的な盛り上がりを見せます。なお、ソプラノは子守歌のみに登場します。
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