1809年、アルタリア社刊の五重奏曲の編曲者不明のピアノ伴奏版です。この楽譜の意義は現代のリダクションよりも当時の様式に適った編曲であるという点には留まりません。1802年のアンドレ初版と同年のアルタリア版を底本とした新全集版とこの1809年版に見られる相違点は改竄によるものではなく、それぞれが典拠とした資料の違いによる、と校訂者のホグウッドは語っています。自筆譜が消失したこの作品のさらなる研究には欠かせない資料といえるでしょう。バセット・クラリネットのためのパートを復元したメヌエットの第2トリオは特に注目されます。
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