宮廷楽団員として活躍し、作曲家としては忘れ去られていたフーゴ・シュンケ(1823-1909)。彼のオーボエ協奏曲の初版です。オーボエ協奏曲では珍しいトロンボーン、ティンパニを含む管弦楽の劇的な響きと渡り合う第1楽章、牧歌的な第2楽章、第3楽章はエキゾチックで哀愁を帯びたボレロ、という印象深く、個性的な構成です。編成だけではなく、演奏時間25分、最高音がGという拡張ぶりもロマン派ならではといったところでしょう。ベッリーニとシュトラウスの間を埋める貴重な協奏曲と言えるでしょう。スコア、管弦楽パートも販売されています。
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