魅力的な旋律に満ちた鍵盤作品や室内楽曲が1770年台から80年代のパリで愛好されたジャン=フランソワ・タプレ(1738/9-1798年以降に没)の作品。ラモーの「新クラヴサン曲集」(「優雅なインドの国々」にも使用)所収のメランコリックな小品による四つの変奏曲です。タプレの鍵盤作品全般と同様、チェンバロ、ピアノ、どちらにも適した、時代に即して幾分、技巧的な部分も見られるものの、古雅な味わいを湛えた佳作です。教育向けの曲集を除くとタプレの鍵盤独奏曲では現在入手できる唯一の楽譜です。
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