自信作「アルミーダ」に対するエステルハージ侯の無理解に失望したハイドンは1780年代半ば以降、器楽曲に精力を注ぎ、独創的な作品を次々に産み出して行きます。特に顕著な作品として「パリ交響曲」と並んで「七つの言葉」が挙げられます。序奏、7つのソナタ、'地震' から成る管弦楽曲は作曲者によって弦楽四重奏に編曲され、原曲に勝る人気を博しています。既存のペータース、オイレンブルクは、オラトリオ版に倣った変更のある作曲者没後の再版に基づいていますが、全集に先立って出版されたヘンレ版は初版譜に基づく最新校訂版です。
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