ロッシーニが賞賛したものの、オペラが音楽界の中心だった19世紀のパリで室内楽に注力していたために忘れられた作曲家、アドルフ・ブラン(1828-85)。近年、再評価の兆しが見られるブランの作品のうちで特によく演奏されているのがこの七重奏曲です。ベートーヴェンの名曲と同じ編成による1860年頃の作品。さまざまな楽器による七重奏以上の作品は娯楽的な楽曲が一般的ですが、こちらはメンデルスゾーンを連想させる本格的な名品です。
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