マーラーと新ウィーン楽派を結ぶ重要な作曲家、ツェムリンスキーの室内楽曲中の代表作、弦楽四重奏曲第2番がヘンレ版に登場しました。調性音楽の圏内に踏みとどまりつつも、1913-15年という時代を反映した不安に満ちた雰囲気の中にも多彩な表現が見られる、味わい深い作品です。ウィーン、ワシントンDCなどに分散する原典資料を調査した、この作品では初めての校訂版です。オリジナル出版社の版に見られる多くの誤植を訂正し、作曲者の書簡から見つかったメトロノーム記号を表示した労作です。
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