緩やかな三部形式の器楽小品というドイツ的な楽曲とはいえ、ホ長調に次いでニ長調による中間部には、フランス的な軽妙さが感じられる名品です。ポール・タファネルのレパートリーとして知られた作品ですが、被献呈者・初演者はアメデ・ド・ヴロワイエ(「ウンディーネ」ソナタの初演者として知られる名手)です。なお、デュラン版に付いているヴァイオリン・パートについて校訂者は、手稿資料の記述からすると、出版社が作成したものであろう、としています。
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