ドヴォルザークの弦楽四重奏曲のうち、ドイツでは最初に演奏・出版された、いわば室内楽曲中の出世作で、盛期作品の始まりです。明確に民族色を打ち出している点が大きな特徴で、とりわけメランコリックな旋律が心に染み入る第2楽章「ドゥムカ」は印象的です。多彩な音色と陰影が見られる第3楽章「ロマンツァ」も魅力的。このベーレンライター版はチェコ版の復刻ではなく、ハルトムート・シックによる最新の校訂版です。初版スコアを基礎に、自筆スコア、自筆草稿と丹念に照合しています。このスコアには解説、異版(第2楽章、第3楽章)、校訂報告
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