3つの断章(ニ短調、ト長調、ニ長調)を作曲者没後にマクシミリアン・シュタットラーがセットにして補筆完成させたのがピアノ三重奏曲 KV 442です。純正な真作ではないものの、魅力的な作品といえるでしょう。近年発見の資料も調査したヘンレ新刊では様式的にはおおむね妥当とはいえ、いささか凡庸でもあるシュタットラー版の後に、様々なモーツァルト作品の復元を手掛けている音楽学者・鍵盤奏者、ロバート・D・レヴィンによる補筆完成版を収録しています。さらに、巻末には別の、ケッヘル番号なしのニ長調の断章(シュタットラー作曲?)併載。
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