ヘンツェの手で華麗な大曲に生まれ変わった「シャコンヌ」。17世紀の 'ドゥブル' の技法により作曲、とあるように変奏手法そのものは17世紀様式に則る一方で、表現とオーケストレーションは現代的なスタイル(前衛的ではありません)を用いています。小管弦楽伴奏版(1978)では映画音楽のような濃厚な表現が目立ちましたが、このたび発売されたピアノ伴奏による2003年改訂版(ソロ・パートも改訂されています)では抑制された気品のある抒情性が見られます。 'Il Vitalino raddoppiato' で検索するといくつもの演奏(動画)が見つかるでしょう。
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