1895年春にニューヨークで着手され、その年の終わりにプラハで完成した、ドヴォルザーク最後の室内楽曲。それほど有名な作品ではありませんが、「ドヴォルザークの室内楽作品の発展的な要約」(K・デーゲ)と絶賛する向きも多く、アルバン・ベルク、ハーゲン、エマーソンといった名だたる四重奏団がこぞって録音・演奏しています。このたび刊行されたヘンレ版はこの作品では60年ぶりとなる新しい校訂版です。初版譜を基礎に、自筆スコア、自筆スケッチなどの資料も参照して、丹念に校訂しています。
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