「アルルの女」の初演稿が初めてフル・スコアで刊行されました。従来のシュダン版(リプリント版は[415731])は作曲者没後に第三者が改変した1875年再演版でした。自筆ヴォーカル・スコアなどの新発見資料によって実現した労作です。また、ビゼーが使用した戯曲手稿、ドーデによる戯曲の検閲手稿、戯曲の初版本など文学資料も徹底的に検討し、初めて楽譜に戯曲全文を収録したことも画期的です。校訂者のラコンブは19世紀以降のフランスにおけるオペラ・演奏会史を専門とする音楽学者で、浩瀚な評伝 'George Bizet'[286726] で知られています。
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