フロリアン・レオポルト・ガスマン(1729-74)の 'Sei quintetti, Dilatamenti, Notturni o sia Serenate' と銘打たれたop. 2からの一曲です。初版タイトルによると最上声はヴァイオリンまたはフルート、ということでダブル・ストップなどの弦楽器特有の書法は登場しません。2つのメヌエットの間に平行短調の緩徐楽章が挟まれている、というハイドンの初期の弦楽四重奏曲と同様の楽章構成が見られます。先に挙げたブルネッティに比べると短く、技術的にもやさしい作品です。
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