ガエタノ・ブルネッティ(1744-1798)はボッケリーニと同じ1771年に最初の弦楽五重奏曲を手掛けており、生涯で66曲の弦楽五重奏曲を書いています。ここにご紹介するop. 3/6は2本のヴァイオリンと2本のヴィオラ、第1ヴァイオリンと第2ヴァイオリン、第1ヴィオラと第2ヴィオラ、などさまざまな組合せでの対比が見られ、第2ヴィオラも含めて全5パートがほぼ対等に活躍する協奏的なスタイルが貫かれている意欲的な作品です。モーツァルトだけではない、古典派の弦楽五重奏曲の豊かな世界が窺える、注目すべき一曲といえるでしょう。
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