ベートーヴェンが亡くなる1827年に書かれたチェルニーの3つのソナタ(第7−9番)。生前出版のピアノ・ソナタ11曲はいずれも再評価に値する、という校訂者が特に称賛しているのがこの3曲です。メヌエット(第2楽章)とスケルツォ(第4楽章)を両方含み、中央に緩徐楽章を置いたシンメトリカルな5楽章というユニークな構成。ベートーヴェンの影響が顕著ですが、シューベルト風の旋律が見られ、未完成交響曲(もちろん当時は未出版)に似た個所も随所で見受けられます。NMLでお聴き下さい。
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