旧全集を踏襲した楽譜で演奏されてきたベートーヴェンの管楽八重奏二曲に新全集VI/1 に基づく小型スコアが登場しました。二曲とも没後出版作品ということで自筆譜を底本としています。従来それぞれ、八重奏曲、ロンディーノと呼ばれていましたが、ここでは自筆譜にある曲名が採られています。反復記号直前の拍にアウフタクトで入る主旋律の開始音が欠けていること、旧全集では変更されていた装飾音の音型、など脚注を辿るだけでも従来の楽譜の問題点がいくつも明らかになってきます。
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