サン＝スュルピス教会のオルガニストを務め、数々のオルガン作品で有名なシャルル＝マリー・ヴィドールの室内楽中の代表作、組曲 op. 34 です。作曲の経緯は不明ですが、被献呈者であるポール・タファネルによる初演は1884年、1897年にはウジェル社が出版権を獲得しています。シューマンを連想させるロマンスは特に好評で、当時はピアノ独奏、連弾、２台ピアノ、ヴァイオリンとピアノといった編曲が出版されました。1920年代の再版から終楽章が57小節拡張された、一層輝かしいヴァージョンに変更されており、このエディションもその改訂版です。
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