クリスティアン・エルンスト・グラーフ(1723-1804)はオランダで長らく宮廷楽長を務めたドイツ出身の音楽家。1765年、ハーグを訪れた9歳のモーツァルトの演奏会で指揮を務めたことや、翌年、モーツァルトが敬意を表してグラーフの主題による変奏曲 KV 24 を出版したことで知られています。ここにご紹介するのは一挺のヴァイオリンを二人の奏者が各々で弓を持って演奏する二重奏という何ともユニークな作品です。巻頭にはどうやって二人が同じ楽器で演奏するかを写真(全体、左手部分)で示してあります。もちろん通常の二重奏としても楽しめるでしょう
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